2014年05月の記事 (1/30)

浦幌-本別間「生活維持路線」利用定着

本別-浦幌 (2)
写真:本別・浦幌生活維持路線バス/2014年1月朝,本別高校前で撮影

 本別,浦幌両町の市街地を結ぶ公共交通機関 「生活維持路線」の利用者が増加 しています。
 路線バス廃止後の利便性確保を目的に,行政が民間業者に運行業務を委託し,バスやタクシーが予約方式で走り,浦幌から本別高校への通学の足として定着していて,高校生の利用者数が伸びたのが大きな要因です。

参考:本別・浦幌生活維持路線時刻表(平成23年7月1日現在)-本別町ホームページ
http://www.town.honbetsu.hokkaido.jp/living/img/transport02.pdf

 十勝毎日新聞が,「生活維持路線『通学の足』利用定着 浦幌-本別」 と伝えています。
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 本別,浦幌両町の市街地を結ぶ公共交通機関「生活維持路線」の利用者が増えている。路線バス廃止後の利便性確保を目的に,行政が民間業者に運行業務を委託し,バスやタクシーが予約方式で走る。浦幌から本別高校への通学の足として定着し,高校生の利用者数が伸びたのが大きい。

/車両使い分け/
 JR浦幌駅と本別町国保病院の約43キロを結ぶ同路線は,通学や通院の足を確保しようと,本別ハイヤーと毎日交通(帯広)に運行業務を委託。1日4往復しており,効率的な運行を図るために事前の予約状況によって使う車両を指定。2人以下は小型タクシー,3~8人はジャンボタクシー,9人以上はマイクロバスを使っている。

 隣接する両町間の公共交通は,過去に十勝バスが留真線を運行していた。しかし,市街地同士が結ばれていないことや便数が少ないことなどから,両町は利便性を確保するため,2009年に同路線を1日1往復で始めた。留真線が廃止された11年7月からは,現在の形になった。

 昨年度は約70人が利用登録し,主に高校生ら30人が日常的に乗車した。利用者数は9333人で,前年同期比で36・8%増えた。うち高校生は同41・6%増の8228人で,全体の9割近くを占めた。通院の一般利用も定着してきた。月平均利用者数は778人。10年度に留真線(月平均263人)と生活維持路線1往復(同64人)を合わせた327人の倍以上になった。

/乗り換え不要/
 路線バス時代は留真地区で必要だった乗り換えがなくなり,両市街地の所要時間は約50分と従来より10分近く短縮された。希望によって上浦幌地区などでは,枝道回りの延伸コースも設定。利便性が良くなったことで,浦幌市街地からの進路選択肢として本別高校の存在感が拡大した。生徒数の確保に力を入れる本別高校の思惑とも合致した。

 浦幌市街から本別高校に通学する生徒は13年度は16人で,12年度から4人増えた。本別町企画振興課は「毎日利用する高校生の数が増えたことが利用者数に表れている」とする。今年度は本別高校の通学費全額助成の効果もあって,26人に増えて同路線の利用者の伸びが予想される。

 課題は運行経費を抑えて路線を維持していく方策。現在は運賃収入を除く経費を,両町が運行距離(浦幌66%,本別34%)に応じて負担している。両町合わせた昨年度の委託費は約1400万円で,微増傾向にある。

/運賃見直し?/
 来年度以降,さらに高校生の数が増えれば定員の多い大型車両にする必要があり,運行経費が膨らむことになる。浦幌町まちづくり政策課は「(両町を結ぶ)交通の足をなくすことはないが,このまま微増が続いていけば,現状がいいのか,町直営がいいのかなど,運行方法についての検討も必要になる」とする。運賃見直しも検討課題だ。本別町では「路線の採算だけではなく,本別高校の存続も含めた中で広いまちづくりの中で運行効果を考えていきたい」としている。

 管内でも住民の足を確保する目的で各地でコミュニティバス導入が進むが,いかに地域性に合った持続可能な運行方法を築くかに関係者は頭を悩ませている。北大大学院交通インテリジェンス研究室の岸邦宏准教授は「全て行政にお任せではなく,皆でバス運行に積極的にかかわることが必要。地域の人が公共交通を支える仕組みづくりが求められている」と話している。(安田義教)
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以上引用:十勝毎日新聞ニュース電子版 2014年05月25日時分の記事

浦幌駅 (1)
写真:JR浦幌駅/2011年8月撮影
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